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こんにちは。この記事を読まれている方の中には、現在不妊治療中、もしくは治療を検討されている方が多いことと思います。
私は2人目がなかなか授からないいわゆる2人目不妊でした。原因は私の子宮内膜症、夫の精索静脈瘤だと考えていますが、他にも年齢によるものもあると思います。
夫が乏精子症でしたので、人工授精での妊娠を望みましたがなかなかうまくいかず、病院を変えて5、6回目でようやく妊娠となりました。
もうこれでだめなら止めようか。と言った回でした。
不妊治療の期間中は先が見えず不安な日々でしたが、何とか乗り越え、今は忙しくも幸せな日々が送れています。
そこで、この記事では不妊治療を乗り越える上で私が大切だと思ったことを書いていきたいと思います。
男性不妊について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
夫婦でお互いを尊重し合うこと
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不妊治療中は、お互いが自分自身の身体について注意を払わなくてはなりません。生活習慣を整えるために適度な運動を心がけたり、栄養バランスのよい食事を心がけたりしなくてはなりません。
もちろん、受診したら痛い注射は毎回あるし、病院で処方された薬は欠かさず飲まなくてはならないし…
そのような生活をしていると、段々…
「なんで私はこんなに頑張っているのに、あなたは何にもしていないの??」
「いや、俺だって頑張ってるよ。むしろ君の方が!!」
とこんな感じの喧嘩になってしまいます。
余裕がないと自分のことしか見えません。自分が一番頑張っていると思ってしまいます。
パートナーはなんだかんだ楽をしているじゃないか…。本当に悩んでいるのは私の方じゃないか。
と考えてしまったりすることもあります。
もしくは、
自分だけが頑張っていると思っているのか?こっちだって一生懸命努力してるのに…
と、自分が認められていないと思い込んでしまいます。
でも、冷静になって考えてみると、そんなことはありません。
2人できちんと計画を立て、2人そろって病院へ行き、2人そろって医師の指導を聞いているのです。
帰りの車では
「もうちょっと、ここをこうしてみるね」
「私もああしてみるね」
なんて話をしているのです。
また、ある日では、
「今回は体の調子がいいんだよね。いつもと何か違う感じがする♪」
「え~あんまり期待しないようにしようよ~笑」
なんて会話もあるのです。
辛いときには見えないところですが、一度冷静になってみると、2人が力を合わせながら、着実に一歩ずつ前進していることに気付きます。
そして、相手のことを尊重しないことが、結果的に自分たちのモチベーションすら下げてしまっているのです。
長い検査が終わった時、
「今日は本当にありがとう!お疲れ様!」
飲みたいお酒や食べ物を我慢していたら
「仕事で疲れてるでしょ!たまにはいいじゃん!」
こんな風に言い合えると、心が軽くなりますよね。
なにより、自分たちのペースできちんと進んでいるという実感がもてるのです。
辛いときこそ、パートナーの立場になって考えてみる。そうすると、頑張っているのは自分だけじゃない。
同じ目標に向かって、形は違うけれど、努力していることが分かってきます。
お互いがお互いを苦しめないために、お互いを尊重する心をもちましょう!
目標を明確にすること
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長く治療生活が続いていると、段々感覚がマヒしてきて、
「病院に行くことが当たり前」
「タイミングをうかがうのが当たり前」
「食事に気を遣うのが当たり前」
「サプリを飲むのが当たり前」
になってきます。
いつのまにか、その当たり前の習慣も忙しくなってくると、面倒になってきて…
「なんかもう別にいっか?一人っ子でも。」
「別に一人っ子でもよくない?」
「てか、このお金で違うことしたほうがよくない??」
なんて思えてきます。
ここで大切なことはきちんとまた、目標を明確にして、共有することです。
「でも、やっぱり二人目欲しいよね」
「年齢的にも今適当にしたら、また今度欲しくなったら、厳しくなるかも…」
なんて会話をしながら
「やっぱあと少し頑張ろう!」
と支え合うのです。
自分たちが最終的につかみたい目標。理想は何度話し合ってもいいと思います。
これまで続けた努力を形にしたいならば、納得するまで続けるべきです。
私たちはたくさん話し合った結果
「もう次の人工授精がダメだったら、やめよう」
と決意しました。
そして、本当の最後、ダメ元で行った人口受精が幸いにも成功し、現在に至っています。
無理をしないこと
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どんなに治療を頑張っていても、心身ともに厳しいときは必ずあります。
というのも、私たちは未来の子どものためだけに、不妊治療をするためだけに生きているわけではありません。
今いる可愛い子どもに全力を注ぎたいし、もちろん自分自身が幸せに生きるためにも時間を使いたいはずです。
また、生きるためには働かなくてはならないし、家事もこなさなくてはなりません。
子どもを欲しがることは、贅沢なことなのか?とも思えてくることがあります。
夫は仕事でクタクタ、やる気もなさそう。そんな中で医師から言われたタイミング法。
そのようなとき、私たちは無理せずに一回パスをしました。
むしろパスをすることで軽くなった心、軽減されたストレスの効果が、
周りに回って身体にとって良いのではないかとさえ思いました。
結果的には、正解でした。
時間は確かに待ってくれないけれど、気持ちを切り替え、新たな気持ちで次のチャンスに挑むことができるようになりました。
次の話にもなりますが、不妊治療に囚われていない。自分たちの心身の状況に合わせて柔軟に生き方を選択できているということに、むしろ自信がもてたのです。
今という時間を大切にすること
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いつしか、不妊治療は大切だが、不妊治療に囚われた人生もよくないなぁと思っていました。
ある時期は24時間同じことをずーっと考えていました。
スマホを使って何度も何度も同じことを検索しては、落ち込んだり希望をもったり。
でも、今いる子どもに、きらきらの笑顔で向き合えていないと、ふと自覚したとき、気付くことがありました。
何のために今頑張ってるのだろう?
家族4人で将来暮らすため。それのために今の時間を犠牲にするのだろうか。
確かに何かを得るためには何かを失わなければならないのかもしれません。
でも、それが今いる家族との幸せな時間であってはなりません。
本当に一番大切なのは、まさしく今、ともに過ごしている家族です。
それを適当にして得る幸せなどありません。
今の生活をきちんとすること。
その心がけが自信となり、そこから色々なことが上手く動き出すと思っています。
計画をたてること
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子どものころ、授業の調べ学習での発表や、行事の出し物があるとき、周到に準備したおかげで、納得のいくものができたなぁと思い出します。
反対に、遊んでばかりの大学時代、ゼミのプレゼン資料など、昨日の晩、酷ければ当日に準備することなんてありましたが、そんなときの発表は、見るに堪えないものだったなぁと思います。
行き当たりばったりの生活ももちろん刺激的で楽しいのですが、不妊治療はそうとはいきません。
私たちの身体を医学的に、根拠をもって詳しく検査をし、色々な可能性を考えて治療をしている以上、適当にはできないのです。
きちんと記録を残し、傾向を見つけ、ダメだったとしても次のステップに確実に繋げる。そういうことがとても大切です。コツコツと計画を立てて継続をしていると自分の身体のことが徐々に分かってきます。
自分の身体のことが分かってくるというのは、治療をする上では大きなアドバンテージなのです。
やると決めたからには、まずはきちんと向き合うことが大切だと、私は思っています。
周囲のサポート(家族・親戚・友達・同僚)
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周囲に不妊治療をしていることを公表するべきか
私はこのことについて、必ずしも公表すべきとは考えません。なぜなら、それ自体が自分を苦しめるストレスの根源になってしまっては意味がないと思うからです。
人には色々なタイプがいます。頼られたい人、頼りたい人、みんなでしたい人、一人でしたい人、話したい人、話したくない人。
大勢で協力することが好きな人は、「一人が好き」と言う人をみて、「なーに強がっちゃてるの。」なんて思うかもしれませんが、一人が好きな人は本当に一人が好きです。
なんなら一人の方が問題に対して最適な解を見つける可能性すらあります。
もちろん反対も然りです。
つまり、不妊治療に置き換えても、それを誰かに公表することがメリットかデメリットかについては一概には言えません。ただし、次の場合はよく考えなくてはなりません。
職場において不妊治療をしていることを公表すべきか
これに関しては、職場の福利厚生など実情によりますが、場合によっては公表することが実質的なメリットになることが考えられます。
例えば、不妊治療のための休暇制度が設けられている職場であれば、気を遣うことはあるかもしれませんが、堂々と休暇を取る権利はあります。また、職場で大々的にとまでは言わずとも、上司はもちろん近しい同僚などに相談しておくことで、協力してくれるパターンもあるでしょう。ただし、不妊治療について理解のない方々も未だ大勢いるという点には注意しましょう。
ちなみに、私の夫は職場において公表していませんでした。理由は、自由とまではいかずとも、自分の裁量で時間を何とか調整できる仕事だったので、周囲に協力を得る必要がなかったためです。また夫はプライベートなことを職場で話すことが苦手で、嫌いだったので、それでよかったと今では思っています。
家族(親戚)間において不妊治療をしていることを公表すべきか
これについても、家族の在り方は様々なので一概には言えませんが、自分たちの共にしている家族で、誰からの協力も得ずに治療を進められるのであれば、公表する必要はないと思います。
ただし、私たちは私の両親には公表し、結果的に大きく支えてもらう形になりました。
当時、私たちは仕事の都合で郊外に住んでいました。ただし、本格的な治療をするためには都市部にある病院に通わざるを得ませんでした。そんな時、よく都市部に住む私の両親の家でお世話になることもありました。
一週間ごとに病院へ通わなければならないときには、夫だけ郊外に戻り、私と子どもだけが実家に残るなんてこともたくさんありました。
また、一人目の子どもの面倒を見てもらいながら夫と病院に行ったり、疲れているときにご飯を作ってもらったり家事をしてもらったりなど、たくさん甘えさせてもらいました…
なかなか夫婦だけではどうにもできないときに、協力者がいるというのは本当に救われます。
家族、親戚、そのほかにもよき理解者、協力してくれる方がいると、とても心強いですよ。
最後に
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先の見えない不妊治療に何度も諦めそうになった私達ですが、結果的には望む形になることができました。すべて結果があるから言えるのだと言ってしまえば終わりですが、夫婦で支え合い、自分たちで考え、生きる道を選択しながらここまで進むことができたからこその努力の結果だと思っています。
家族、夫婦にとってそれぞれ考え方、目標は異なるとは思いますが、何か少しでもヒントになることができれば幸いです。
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