こんにちは。この記事では、乏精子症の夫との間で、妊娠に至るまでの様々な取組をご紹介したいと思います。
乏精子症で妊娠は難しいのか
乏精子症とは、造精機能障害の一つで、精液中の精子の数が少なくなってしまっていることを指します。WHOが公表する基準によると、1ml内における精子濃度が1600以下の場合、乏精子症と定義しており、これ以上下回ると自然妊娠も難しくなります。乏精子症によって、自然妊娠が難しい場合、タイミング療法や人工授精などステップを上げながら妊娠を目指すことになります。
夫に精液検査をお願いしてみたら、精子濃度は500万~くらいでした。
精液検査って?という方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
1. 乏精子症の夫との間でも妊娠できた理由〜精索静脈瘤の手術をした〜
妊娠できなかった1つの原因として、精索静脈瘤があります。
私たちは、1年以上赤ちゃんができないことが分かったので、勇気を出して産婦人科に通うことにしました。そこで夫も精液検査を行うと、乏精子症であることがわかりました。しばらくは漢方薬で治療をしていましたが改善が見られませんでした。
そこで、男性不妊専門のクリニックで検査したところ、両側に精索静脈瘤があることが分かりました。精索静脈瘤が分かってからは、なるべく早く改善したほうが良いということで、夫は即手術を決断してくれました。
手術を行ってからの予後は良く、全体的に良い結果となりました。特に総精子数の項目では大幅な上昇が見られました。
結果的に精索静脈瘤の手術9ヶ月後に、妊娠することができました。
乏精子症、精索静脈瘤が分かってから、手術するという選択まで、夫婦で話合ってスムーズに決断できたことは、とても良かったかなと思っています。
「精索静脈瘤とは?手術?結果はどうなったの?」と気になった方は、以下に記事がありますのでぜひご覧ください。
2. 乏精子症の夫との間でも妊娠できた理由〜人工授精を行った〜
私たちは人工授精によって妊娠することができました。
精索静脈瘤が判明する以前から、精液の検査の結果によって精子の状態が良くないことが分かっており、自然妊娠は難しいと考えられていたので、タイミング法もほどほどに、人工授精を勧められました。
人工授精はタイミングを取るのが大切なので、夫の仕事がある場合でも、最も良いタイミングというときには休んでもらうこともありました。幸いなことに、夫は仕事が比較的時間がとりやすい部署に異動していたので、人工授精を行うことができました。
タイミング療法で結果がなかなか出ないとなったときに、早々と気持ちを切り替えて人工授精にステップアップできたのは、よかったなと思っています。
クリニック等を変えながら、結果的に7回目の人工授精で妊娠することができました。
3. 乏精子症の夫との間でも妊娠できた理由〜精子を改善した〜
3つ目の理由としては、生活習慣を整えたり、栄養素の高いものを摂るようにするなどして、精子の質を高めることで、妊娠することができたのではないかと考えています。
精索静脈瘤の手術後、3ヶ月で大幅に精子の質の向上が見られましたが、その後は大きな変化がありませんでした。
そこで生活習慣や食事の改善や、サプリの服用を始めることにしました。
その結果、3〜4ヶ月で効果が現れ始め、精子の改善を意識して5ヶ月くらいしてから、妊娠することができました。
精子の改善に関する記事を詳しくまとめています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
4. 乏精子症の夫との間でも妊娠できた理由〜夫婦で協力して支え合った〜
乏精子症と診断され、自然妊娠は難しいとされても、希望を捨てずに改善しようとすることができたのが良かったなと思いました。
不妊の原因は、多くの場合分からないことが多いと言われます。原因が分からないときこそ、何をして良いか分からなくなってしまいますよね。
その中で、乏精子症である、精索静脈瘤があったなど、明確に妊娠の可能性を下げてしまう原因が分かったことはとても大きなことでした。 原因を受け止め、改善を図りながら人工授精を考え、それもダメなら体外受精、体外受精のリスクなど、今私たちがいる段階と、次のステップについて話し合うことを大切にしました。
お互いに生活習慣や食事の改善など、慣れないことで大変なこともありましたが、夫婦で支え合いながら治療を続けられたことが、妊娠に繋がった1つの理由なのではないかと思っています。
2人目がどうしても欲しくて、何度もくじけそうになりましたが、夫婦で地道な努力を重ねること、同じ目標をもって支え合うことが大切だと思いました。
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