「そろそろ2人目が欲しいな」「2学年差がいいかな~」「次は男の子がいいね!」など、期待を膨らませたのも束の間、、、
「1人目ってすぐできた気がするんだけど…」「あれ?なにか間違ってるかな…?」
「なかなか2人目が妊娠しない…」
1人目はそれほど意識せず、希望通りに妊娠、出産できたのにも関わらず、2人目をなかなか妊娠せずに悩む方も少なくありません。私達もなかなか2人目が授からない、いわゆる2人目不妊でした。
そこで今回は私たち(夫も含め)が2人目不妊治療中に辛いなぁと思ったことや、その乗り越え方についてご紹介していきます。
2人目不妊で辛かったこと①「まだ2人目のご予定はないんですか?」
この言葉は2人目不妊の方々には刺さると思います。というか、個人的にはこれを聞く人のデリカシーのなさに失望します。
世間話の延長線なのでしょうが、何気ない質問にしては答え方に困ります。そしてまさしく2人目不妊に悩んでいる時であれば内心バクバクです。
私はなんとか平常心を保って
「今はまだ1人目の子に手をかけてあげたくて~」
とか
「ははは~そのうちですね~」
なんて答えていました。
たとえ順調に妊活が上手くいっていても、そうでなくてもこの質問は答え辛いではないでしょうか。
経験上、この質問をしてしまう人は大抵、何気ないただの世間話をしたかった場合が多いです。(変な人を除いて)今まさに不妊に悩んでいる人にとってはかなりセンシティブな質問なので動揺してしまうかもしれませんが、そんな時は軽く流してOKでしょう。
ただし、信頼できるなぁと思った人や親しい人にであれば、「実は~」なんて話を展開してみてもよいかもしれません。
私自身、「実はなかなかできなくて~」なんて話を展開してみたら、相手の人も「あ~私もそうだったんだ。それで今の子は人工授精で授かったんだ~」なんて、思わぬ経験談を聞くことができたときもありました。
2人目不妊で辛かったこと②仲の良さそうな兄弟姉妹のいる家族を見た
公園や児童館、ショッピングモールなどに行ったときに、仲のよさそうな家族、特にそのような兄弟姉妹のいる家族をふと見た時に、胸が苦しくなることがありました。
毎回ではないですが、ふと自分の現状、先の見えない治療を考えているときなどは特にそうでした。
「楽しそうでいいなぁ」「早くこの子にも兄弟姉妹と遊ばせてあげたい」「作ってあげられなくてごめんね」
など、一回ゾーンに入るとひたすらネガティブになってしまっていました。そして他人の家族を見て羨ましがっている自分を俯瞰してさらに嫌になるというループも…
こんな時は、すぐに切り替えはできないかもしれませんが、今の家族の幸せを考えるのが一番かなと思います。
2人目が欲しいものは欲しいし、それを頭で考えてしまっているときはどうすることもできません。
今の家族で楽しくないことなんてありません。今でも最高の家族なんです。みんなで美味しいものを食べ、楽しく遊び、そんなことをして現状が満たされていると、自然とブラックな感情は忘れているはずですよ。
2人目不妊で辛かったこと③今の子へかけられる時間とのバランス
不妊治療中は通院にとても時間がかかります。病院の行き来にかかる時間も、1回あたりの病院の時間も長くなります。
また、2人目不妊ですと、病院へ子どもを連れていくことが躊躇われます。また、たとえ連れてこれたとしても、子どもが小さいと長い病院の待合時間に飽きてしまうこともあり、泣かれてしまったら大変です。
そうなると、必然的に自分たちの親や、親戚などにお願いして病院へ行かなくてはなりません。そんなことが月に最低1回はあるのです。
私は「この時間を使えば~できたなぁ」「○○ちゃん、寂しがってないかなぁ…」
などと、ずっと考えていました。未来の子のために…と思っていても、現実の子どもが今は大切です。
また、今思い返せば、治療によるストレスで自分に余裕がもてないときに、十分に子どもと関われていたのかなぁとも思います。
この問題については、正直時間がかかってしまうことなので避けられない問題ですが、向き合えるときにはきちんと時間を取り、存分に甘えさせてあげたり、「今、お父さんとお母さんは病院へ行って頑張ってるんだ。」と正直に子どもに話したりしていました。
2人目不妊で辛かったこと④排卵日前後は作業的
不妊治療ではまずはタイミング療法をされる方が多いと思います。うちでもまずはタイミング療法でした。排卵日をコツコツと記録し、排卵日が近くなってくると
「そろそろ今月も、やりますか…」
といった感じで妊活ウィークが始まります。
最初の方は良いのですが、2日置き、排卵日前後は毎日~などの妊活が段々と苦痛になってきます。
男性の中には精神的負担となりEDをなってしまうケースもあります。
実際僕もダメになってしまいました。
私たちは、そんな時は思い切って休みました。というか、物理的に不可能なことになったときもあったので、休まざるを得ませんでした。
正常に射精をする目的が果たせるのであれば良いのかもしれませんが、出来ない場合には一度、充電期間が必要かなと思います。
2人目不妊で辛かったこと⑤正解が分からない
2人目がなかなか授からない時、
「やっぱり1人っ子でよくない??」
「いや、やっぱり兄弟姉妹がいた方が今の子にとっても楽しいだろうし…」
「いや、経済的にも、時間的にも1人っ子の方がいいか!」
「いや、兄弟姉妹がいる○○ちゃんの姿も見たい!!」
「でも不妊治療がいつまで続くか分からないし…」
「でもここまで頑張ったし…」
などと、1人っ子でよい、いや2人目がいたほうがよい問題で葛藤します。
そしてこれには正解がないことに気付きます。
なぜなら価値観はひとそれぞれだし、それぞれのメリット、デメリットがあるからです。
個人的に私は、諦めなくてよかったかなと思います。なぜならやる元気や時間がまだあると思えたからです。また、年齢的にも折り返し地点だったので、挑戦しないともったいないと思ったからです。
自分の気持ち次第なのであれば、納得するまでやる方がいいかなと思いました。
2人目不妊で辛かったこと⑥安易に相談できない
相談できない理由に、私の身の回りで
①2人目不妊で悩んでいる人がいなかった。(どんどん兄弟姉妹を産んでいった)
②そもそも、子どもがいない夫婦もいた。
ということがありました。自分がこんなことで悩んでいるんだ~といった相談はできるのですが、完全なる共感を得られることはなく、どこかモヤモヤした気になってしまいました。
ネットやX(旧Twitter)などではたくさん同じようなことで悩まれている方がいたので、
「わかるわかる~!!」
などと勇気をもらっていました。
私の周りにいなかっただけで、もしこれを読んでいる方の中には、周りに共感できる方がいるかもしれません。そうであればアドバイスを聞いたり、気持ちを共感してもらったりして、ストレスがだいぶ軽くなると思うので、一人一人との関わりを大切にしたいですね。
ここまで、私たちが感じてきた2人目不妊で辛かったことを書かせていただきました。
「不妊治療」というくらいなので、楽しいわけはないのですが、話ができる人だったり、愛する家族だったり、自分の趣味だったり、自分の人生を明るくしてくれるものはたくさんあります。
今現在悩まれている方も、疲れていたら一呼吸おいて、またゆっくりと頑張っていきましょう。
素敵な結果が訪れることを心より願っています。
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