精液検査は自宅でできると聞いたけど、病院でする検査と何が違うの?
この記事では、男性不妊の夫の意見を参考にしながら、セルフで行う精液検査のメリットとデメリットを解説していきます。
●精液検査をしたことがない方
●どこで精液検査をするのが自分にとって良いか、悩んでいる方
●精液検査を受けてみたいと考えている方
医療機関か自宅か?精液検査を受ける場所を比較
まず、精液検査は以下の場所で行うことができることを確認しておきましょう。
- 病院(婦人科)
- 病院(泌尿器科)
- レディースクリニック
- クリニック(男性不妊専門)
- 自宅
前提として、精液検査を受け、より専門的に結果について説明や指導を受けたい方は、
医療機関において、検査を行うことをおすすめします。
病院やクリニックの検索にはこちらのサイトが大変便利です。
でも「いきなり病院へ行くなんて…」と抵抗感のある方もいますよね。
何もかも初めてで、「まずは手軽にチェックしてみたい…!」
という方は、自宅でできる検査キットをまずはおすすめします。
自宅でできる精液検査のメリットとは?
恥ずかしくない
医療機関で精液検査を受けるときに「恥ずかしさ」の問題が考えられます。
大抵、看護師は女性なので、ますます恥ずかしいのです。
当日、病院で受付をする際も、検体を採取する採精室へ案内されるときも、検体を提出するときも、看護師が相手となりますので、気になってしまう方も多くいると思います。(看護師さんは仕事ですので仕方のないことです)
その点、自宅であればその心配はありませんね。
検体を郵送をするか、スマホのアプリで確認するか、なので恥ずかしさはありません!
病院へ行かなくて良いので楽である
自宅以外で検査を受けるためには、医療機関へ出向かなくてはなりません。
仕事が忙しかったり、プライベートで中々時間の取れない活動をしていたりする方にとっては、受診する時間も惜しい場合がありますよね。
その点、自宅であればその心配はありませんね。
スマホもしくはパソコンで、ネットで購入すればキットが届きます。
ご自身が「やってみるか」と思ったときに購入すればよいのです。
リラックスした状態で検査ができる
医療機関で検査を行う際は「採精室」という部屋へ案内されます。
一人部屋で自分で検体を採取するのですが、初めての方だと戸惑うかもしれません。
特に緊張すると、上手くできない方にとっては大変かもしれません。
その点、自宅であればその心配はありませんね。
医療機関のように、一人部屋とは言っても壁を隔てた向こう側、建物の中には他の人が大勢います。
自宅であれば、自分の好きなように、リラックスして検査ができますね。
また、リラックスして行うことで、検査結果にストレスの影響が受けないようにできるでしょう。
すぐに再検査ができる
検査の際、誤って検体をこぼしてしまったり、すべての量を採取できなかったりする場合があります。
その際、医療機関において検査をしていた場合は、再予約し、後日来院し、検査というように面倒なことになっていまいます。
その点、自宅であればその心配はありませんね。
万が一、失敗してしまっても、検査キットが複数あれば、また自分の好きなタイミングで検査を行うことができます。
時間削減ができる
自宅で精液検査ができることの良さは、受診する手間が省けることの他に、医療機関の混雑を気にせずに済むというところにもあります。
実際、不妊治療などのクリニックは予約も取りづらいところもあれば、待ち時間が長いところもあります。
前述のように仕事などで忙しい方にとっては、それだけで大きなストレスとなってしまいます。
その点、自宅であればその心配はありませんね。
自宅であれば、自分の好きなタイミングで、いつでも行うことができます。
自宅で精液検査をする際のデメリットと注意点
専門知識に欠ける
これは言うまでもありません。
自宅で検査を受けられるメリットは手軽であり、心理的なストレスがないからであり、その代わり、専門的で直接的な説明や指導はありません。
詳しく原因を知りたい方、不安のある方は、医療機関において検査することをおすすめします。
検査結果の読み取りが不安
検査キットにも解説書などはありますが、初めて検査をした方は、検査結果を見ても詳しく分からない項目があると思います。
また、それぞれの数値が何を示すのかも分からないことがあるでしょう。
医療機関において検査をした場合は、医師から適切な説明が受けられるので、自宅で検査を行うより理解が深まります。
精液検査結果の見方・基準値の確認方法
ここで、精液検査をした際の、検査項目と基準値を見てみましょう。
精液検査では、精液量、精子濃度、精子運動率、正常形態率など、精液の所見を調べます。WHO公表の基準があり、それに照らし合わせて考えます。
<精液検査の基準値>
項目 | 下限基準値 |
精液量 | 1.4cc |
精子濃度 | 1600万/ml |
総精子数 | 3900万 |
運動率 | 42% |
前進運動率 | 30% |
生存率 | 54% |
正常形態率 | 4% |
Sixth edition
これらの値は、自然妊娠できる最低限の値です。
それぞれの項目の意味は以下の通りです。
●精液量…1回に射精された精液の量
●精子濃度…精液1ml中の精子の数
●総精子数…精液全体に含まれる精子の数
●運動率…精液の中でどれだけの精子が動いているか
●前進運動率…どれだけの精子が前に進もうとしているか
●生存率…生存した精子がどれだけいるか
●正常形態率…正常な形態の精子はどれだけいるか
ただし、精液検査の結果が悪かったといっても、体調によって検査結果は大きく変わることがあります。複数回検査をすることで平均的なデータが分かります。
一回目の結果が悪かったとしても、落ち込まないでください。
何回か検査をすることで、平均を見てみましょう!
実際、僕も運動率など、毎回変化していましたから。
精液検査に関しては以下の記事で詳しく解説しております。ぜひご覧ください。
まとめ
きちんとした医師の説明を受け、今後本格的に不妊治療をされるのであれば、病院で精液検査を行うことをお勧めします。
ただし、まだ本格的に考えていない方、病院へ行くことが難しい方は、まずは自宅でセルフ精液検査をすることをお勧めします。
自宅で精液検査するのに、検査キットはどれを選べばよいか?
お悩みの方はこちらの記事をぜひご覧ください。
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