「なんだか精液が少ない気がする…」「精液検査の結果が良くなかった…」と悩まれてはいませんか?
この記事では、実際に私の夫(乏精子症・両側精索静脈瘤有)が精子の質を改善するために止めた7つの習慣をご紹介します。
精液検査をとおして「精子の量が少ない」「運動率が低い」ということが分かったので
気持ちを入れ替えて習慣を見直すことにしました。
男性不妊ってなに?という方は以下の記事をお読みください。
反対に、精子の数・運動率を向上させた習慣についての記事もぜひご覧ください。
精子の質を高める食品についての記事はこちら
正常の精液とは
まず習慣を改める前に、正常な精液の状態とはどういうものなのかを確認しておきましょう。
<精液検査の基準値>
項目 | 下限基準値 |
精液量 | 1.4cc |
精子濃度 | 1600万/ml |
総精子数 | 3900万 |
運動率 | 42% |
前進運動率 | 30% |
生存率 | 54% |
正常形態率 | 4% |
Sixth edition
これはWHOが公表している基準で、自然妊娠ができる最低限の値を表わしています。
それぞれの項目の意味は以下の通りです。
●精液量…1回に射精された精液の量
●精子濃度…精液1ml中の精子の数
●総精子数…精液全体に含まれる精子の数
●運動率…精液の中でどれだけの精子が動いているか
●前進運動率…どれだけの精子が前に進もうとしているか
●生存率…生存した精子がどれだけいるか
●正常形態率…正常な形態の精子はどれだけいるか
どうやって精子の状態を知るの?どのように検査するの?という方は以下の記事にまとめてありますのでぜひご覧ください。
生活習慣を見直す意味とは
精液検査を行い、結果によって病気が発見されることもありますが、実は半分以上の原因は分かっていないと言われています。その中で男性の生活習慣が精子に与える影響は大きいと言われ、現状の生活習慣が不規則な方は改めることで、精子の質を改善することができると考えられるからです。
精子を改善するために止めた7つの習慣
1.飲酒
過度なアルコール摂取は男性の精子に悪影響を与えます。
アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドは有害物質です。この有害物質によって精子の運動率などが低下することが分かっています。特にお酒が弱い人は、より影響を受けてしまうので注意しましょう。
僕はそんなにお酒が強くない割に大好きですが、毎日飲むタイプではなく週1~2くらいでした。しかし精子に悪影響と知ってからは、徹底的に飲まないようにしました。
もっとも、過度な飲酒自体が健康に良いわけではないので、毎日大量に飲酒をされている方は見直すことをおすすめします。
2.ボクサーパンツ
ボクサーパンツは、伸縮性のある生地でできたパンツです。股間にもフィットして履き心地もよいので人気のある下着と言えます。
ボクサーパンツと精子の関係とは、ずばりそのフィット性にあります。
睾丸は大切な臓器であるにも関わらず、外側にぶらぶらと垂れ下がっています。それは睾丸が温度の変化に弱いため、風通しをよく、熱がこもらないようにしているからです。精子は高い温度が苦手で、32℃~34℃が適温と言われています。つまり、ボクサーパンツを履くことによって熱がこもり、また圧迫することによって精子に悪影響を及ぼすというわけです。実際に、精子濃度、運動性、正常形態率などの値が低下すると言われています。
僕はボクサーパンツユーザーでしたが、このことを知ってすぐにトランクス派になりました。最初は違和感がありましたが、風通しという面で意識をすると爽快感があるな~と思えるようになりましたよ。
3.サウナ・長風呂
睾丸が高温に弱いことは前述したとおりですが、もちろん下着だけではなく外的な環境においても温度について気を付けなくてはなりません。
サウナや、長風呂のように股間を長時間高温にさらすことは、精子を作る機能に悪影響を及ぼします。
個人的にこれを制限するのが辛かったなあと思いました。これを知ってからはまずサウナには行かなくなり、自宅でも湯舟につかることを止めました。「長時間」とかではなく、きっぱりと止めることにしました。
4.自転車
自転車に乗ることで股間がサドルに長時間当たり続けると、股間の血流が悪くなり、精子数、運動率の低下などの悪影響を及ぼすと言われています。
自転車はたまに乗っていましたがこれまた乗らなくなりました。さらに股間の血流という点において、自転車以外にも血流が悪くなるような行動や姿勢は意識的に止めるようにしました。
5.コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインを多量に摂取することで精子の質の低下を招くと言われています。が、一方で少量のカフェインならむしろ精子の質を向上させるという研究結果もあるそうです。どちらにせよ、コーヒーの飲みすぎ、高濃度のカフェイン接種は中枢神経系を過剰に刺激し、健康に悪影響を与えますので、控えるべきです。
まず、僕はコーヒー、エナジードリンクが大好きで、少量に抑えるとむしろ辛かったので、いっそ、きっぱりと止めることにしました。カフェインレスコーヒーもありますので、気になる方はそちらを飲まれると良いかもしれません。
6.飽和脂肪酸・トランス脂肪酸
肉の油などに含まれる飽和脂肪酸は精子濃度を、トランス脂肪酸は精巣の働きを低下させると言われています。
以下の食べ物が挙げられます。
飽和脂肪酸
- 肉の脂身
- 鳥皮
- バター・マーガリン
- お菓子類
トランス脂肪酸
- マーガリン
- ケーキ・ドーナツなど
- 揚げ物類
後は、ウインナーなどの加工肉、添加物たっぷりのコンビニ弁当も食べるのを止めました。好きなものなどもありましたが、成分表示をよく見て、出来る限り外食や総菜、コンビニなどに頼らないよう、妻と協力しました。
7.夜更かし
睡眠不足は精子に酸化ストレスを与えてしまいます。7時間以上の睡眠を確保したいところです。
まず、寝る前のスマホを止めて、22時~23時には寝て、6時半に起きるような生活に変えました。
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LIMNEその他 精子の質を下げないためにやめるべきこと3選
1.タバコ
喫煙によって精子数や運動性の高い精子が減ることが分かっています。また、タバコを吸うと血管が収縮して血流が悪くなります。ペニスに血液が流れにくくなると、EDを招きます。さらに酸化ストレスによって精子が傷むことにもなるので、よいことはありません。
2.育毛剤
AGA(男性型脱毛症)の治療薬で、フィナステリドという成分がありますが、これは男性ホルモンの作用を抑える働きがあります。つまり精巣の機能に問題を与えてしまうことになります。また、副作用として性欲減退、EDなどを招く恐れもあります。AGAの治療の際には気をつけましょう。
3.膝上PC
パソコンは使っていると熱くなります。ノートパソコンなどのように、その熱くなったものが膝上にあると、熱が股間に伝わり、前述のとおり精巣に悪影響を与えてしまいます。ノートパソコンを使う際はテーブルで使うなど、注意するようにしましょう。
最後に
精子が新しくなるまでには約74日かかると言われています。生活習慣を変えることは簡単なことではありませんが、今日の頑張りが2ヶ月後の自分に返ってくると考えると、希望がもてると思いませんか?
夫であるまーたも、生活習慣を変え始めてから2ヶ月後には、精子運動率が高くなっていました。精子をよくしたいと思っている方、ぜひ習慣を見直してみましょう。
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