現在、男性不妊で悩まれている夫婦の中には、互いにストレスが溜まっている方も少なくないと思います。
今回は、「妻が夫に対して不満をもっていること」すなわち「むかつく!」と思うことの中でも
「夫が精液検査をしてくれない」場面についてまとめてみました。
男性不妊治療中の男性で、もし自分にあてはまるものがあったときは、十分注意しましょう。
なお、不妊治療においてお互いを尊重する気持ちは非常に大切です。
互いにイライラしていては、うまくいきません。
以下には、男性側でありがちな発言と、その心理、妻が取るべき対応についてまとめています。
お互いの努力を労い、支えていける関係性を目指していきましょう。
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妻が夫にむかつくこと~精液検査をしてくれない・理解を示さない~
なかなか子どもを授かれず、婦人科などにいって検査をするのは大半が女性ですよね。
フーナーテストなどを行うなどして、様々な原因を考えていく中で男性不妊の可能性が見えてくることがあります。
男性側の原因を考えるときには精液検査をしなくてはなりません。
夫に対して「精液検査を受けてみてほしい」とお願いをした女性も多いのではないでしょうか。
ここで、精液検査をお願いされた男性陣のよくある、思わず妻を「むかつく~!」と
させてしまう発言をみてみましょう。
病院とか嫌いだから行かないよ~
いやいや仕事が忙しいから、本当に無理!
え、不妊って女性側の問題でしょ?
あぁ…今は気持ちが向かないから…
俺は健康だから絶っ対に大丈夫!
一人目ができたんだから、大丈夫でしょ!気にしすぎ。(過去に子どもができていた場合)
問題の捉え方
女性側が通院しており、男性側はしていない場合、考え方や、意識の高さにズレが生じてしまうでしょう。
「私だって忙しいのに!!」
「私なんて毎回嫌な検査を受けているのに!!」
「最終的に体をはって、産むのは私なのに!!」
男性側の非協力的な発言を聞いたら、むかつきますよね。
ただし、男性側も、表現は下手なところがあり、悪気があるわけではないときもあります。
特に、①精液検査を薦められること、②精液結果が仮に悪かった場合のこと
それらは自分を否定されたような気になるため、男性側も不安なのです。
男性の心理~どう対応する?~
発言 | 男性の本音 | 望ましい対応 |
病院とか嫌いだから行かないよ~ | 検査ってなにするんだろう…怖い | どんな検査を行うのか一緒に調べてみる。 「どんな感じのことするんだろね~?気になるから調べてみようよ!」など。 |
いやいや仕事が忙しいから、本当に無理! | 治療って時間がかかるんだよな。仕事どうしよう… | 仕事の福利厚生について確認する。時期を検討する。そもそも時間がどの程度必要になるかは検査してみないと分からない。 「どれくらい時間がかかるか、病院で一緒に話聞いてくれないかな?時間が必要になってしまうなら、また考え直そう」など。 |
え、不妊って女性側の問題でしょ? | えっ、不妊治療って男も関係するの? | 実例やデータを上げるなどして、事実を知ってもらう。 「芸能人の~さん、男性不妊だったみたい。」 「不妊の原因の半分は男性にあるんだって。」など。 |
あぁ…今は気持ちが向かないから… | うわ~よく分からないけど、めんどくさそう… | 相手に気持ちがなさそうな場合 そもそも家族計画についてきちんと話し合う必要がある可能性があると思います。 |
俺は健康だから絶っ対に大丈夫! | え、大丈夫だよね?おれ健康だもんね? 大丈夫だよね?結果が悪いなんてことある? | 健康である発言については受け止める。不妊治療には男性の理解が必要であることをきちんと説明する。 「分かる。健康だからきっと大丈夫だと思うんだけど、色々な可能性を考えて、よりよい治療に向かっていくために必要なんだ」など |
一人目ができたんだから、大丈夫でしょ!気にしすぎ。(過去に子どもができていた場合) | うそでしょ?大丈夫でしょ?子どもできたことあるし。 うん。きっと大丈夫 | 二人目不妊の事実を伝える。 「一人目ができても、二人目ができ辛くなることもあるんだって。」など |
発言に対する本音は、すべてがこの通りとは言いませんが、心理としては
①未知のことに対する不安
②時間や手間がかかることに対する不安
③自分を否定されるかもしれない不安
…他にも④経済的な不安
に大きく分けて考えられるかと思います。
うちも、まずは仕事の時間がとれるか心配でしたが、二人で具体的にじっくり考えることで、「意外とやっていけるかも…」と納得して進められるようになりました。
最後に
夫婦で今後の治療について考えるとき、意見や考えはすれ違いがちです。
今回は妻をイラっとさせてしまう夫の発言についての記事でしたが、もちろん逆パターンもあります。
夫婦で同じ目標があっても、それぞれ主婦や会社員など、抱えるものや実態も異なると、どうしてもスムーズには進めません。
夫婦のどちらかがイラっとしたとしても、それぞれ、発言の裏に見える心理をうまく捉えて
適切に対応していきたいものです。
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