男性の中には、無精子症と聞いたことがある方はいらっしゃると思います。女性でも、不妊治療をされている方なら聞いたことがあると思います。
無精子症というと、キーワードのインパクトがありますね。もしも自分が、もしくは旦那様が無精子症と言われたら…?
今回は、無精子症について、その「種類」や「妊娠できるか?」などについてご紹介していきます。
無精子症とは
無精子症とは、その言葉の通り、精液中に精子がまったくいない状態のことを指します。
その割合は、男性100人に対して1人と言われています。
無精子症でも妊娠はできるのか
「無精子症=妊娠できない」というわけではありません。
精子が1つでもあれば、顕微授精で妊娠の可能性はあります。
無精子症の種類
無精子症は「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」の2つのタイプに分けられます。
閉塞性無精子症
閉塞性無精子症の場合、精巣内で精子は作られています。
精子の通り道に異常があるので、精路再建手術を行うことで精子が外に出ることができます。
また、「Simple TESE」という手術方法もあります。
これは、精巣内から精子を直接回収する手術です。
この手術は局所麻酔ででき、日帰りも可能です。
非閉塞性無精子症
非閉塞性は、精子の通り道に問題はありませんが、精子を作る機能に問題があります。
この場合、「Micro TESE」と言う手術を行うことができます。
これは、手術用の顕微鏡を使って精巣内を観察し、精子を探して回収する手術です。
こちらも日帰りでの手術が可能です。
それぞれ手術は保険適用か
「Simple TESE」、「Micro TESE」ともに、保険が適用されます。
無精子症の原因
閉塞性無精子症
- 性感染症(淋病・クラミジアなど)
- 鼠経ヘルニア など
非閉塞性無精子症
- 染色体異常
- 遺伝子異常
- 精索静脈瘤 など
気になったら受診、検査を
過去に、精巣や睾丸などの手術をしたり、おたふく風邪によって精巣炎を引き起こしたりした方、もしくは単純にご自身の精子が気になる方は、医療機関への受診、検査、精液検査をしましょう。
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