「そろそろ二人目できたらいいけど、なかなか授からない…」
「まわりはどんどん二人目、三人目産んでいて羨ましい…」
「ん?でもよく考えたら、本当に私たちって二人目が本当に欲しいのかな…」
「まわりに流されて何となく考えているだけなんじゃないかな?」
「あ~分からない!」
二人目がなかなか授からない方々の中には、以上のように、結局「一人っ子でも良いではないか」
「いや、二人目がいたほうがいいに決まってる!」
と、判断に悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。
私たちもそうでした。
なかなか二人目が授からず、結局不妊治療を行っていたのですが、私の年齢も折り返しなので、本当にどうするべきかを真剣に考えていました。
まず、最初に言えることは、
一人っ子でも、そうでなくても、どちらであっても正解というようなものはありません。
その夫婦の価値観や、実態によって変わります。
そこで、同じような悩みをもつ方々のために、参考になるよう、客観的に一人っ子のメリットとデメリットをまとめてみました。
二人目不妊でお悩みの方はぜひ以下の記事もご覧ください。
一人っ子のメリット~親目線で考えた場合~
余裕をもった生活ができる
まず、子どもが一人ということは、家族が3人(ペットや同居人がいなければ)ということなので、物理的に様々な負担が、兄弟姉妹がいる場合に比べて軽くなります。
経済面で言えば、食費や教育費、余暇にかかる費用などについて、兄弟姉妹で分ける必要がないため、楽になるでしょう。
さらに、経済的に余裕が生まれることで、私たちの老後に向けた貯金もできるでしょう。
時間的な面で言えば、二人目、三人目がいる場合、その人数に応じて家事の負担が増えることになりますが、一人っ子であればその心配はありません。
また、急な発熱やケガなどで病院へ行かなくてはならないとき、一人であれば対応が可能な場合でも、兄弟姉妹がいる場合はそうもいきません。
例えば、仕事を休んで一人目を病院へ連れていき、一件落着となった後に二人目が今度は発熱…などよくある話です。
別の例では、一人目の看病に追われている間に二人目が構ってもらえないことでグズって大変なことになるということもあります。
一人っ子であれば、経済的、時間的にも余裕が生まれ、やりたいこと、やらなくてはならないことなどの質を上げることができるかもしれませんね。
学校行事の参加やPTAの役割など、一人分で済ませられる。
未就学児のときは、良いのですが、幼稚園、小学校、中学校と上がってくると学校行事がありますね。
学校行事があれば参加したいものですが、一人目…幼稚園生、二人目…小学生などで場所が違う場合、仕事をしている方であれば、たくさん休みを取らなくてはならない場合があります。
兄弟姉妹で行事が被ってしまって、「どちらかにしかいけない」というパターンも考えられるでしょう。
また、PTAで参加を求められる集まりなど、兄弟姉妹がいる場合は、その分参加する回数が増えることになるので負担となるでしょう。
特に、人付き合いがあまり好きではない方にとっては、自分の子どもの行事への参加はよいにしても、PTAなどの活動についてはストレスになると言えます。
それらの点で、一人っ子であれば、その時期を過ぎてしまえば関係ないので、精神的に楽と言えるでしょう。
学校行事やPTA活動って、子どもが小さいうちはあまりイメージないかもしれませんが、いざ学校などが始まってみると、意識せざるを得ないですよね。そういうときに限って仕事が忙しかったり、精神的に余裕がなかったりするんですよね。
おでかけが楽
「これは余裕をもった生活ができる」にも関連しますが、子どもが一人の場合、家族の様々な計画は立てやすくなります。
旅行で考えてみると、
・そもそも計画段階で、兄弟姉妹のスケジュールを調整しなくてはならないときがある。
・荷物は兄弟姉妹の分だけ増える。
・旅行先で兄弟げんかになったら最悪。(人数が増える分、トラブルも増えるので)
・どちらかがまだ乳幼児の場合、大変。
など、計画するだけで溜息が出ます。
一人っ子であれば、荷物も楽だし、好みも分かるし、様々なことが予測でき、計画が楽です。
一人っ子の方が余裕をもって計画できるので、親も充分に楽しめるかもしれませんね。
子育ての時期は、一人っ子が一番早く終わる
年齢差にもよりますが、兄弟姉妹がいると、子育てはその分長くなります。一人っ子であればそのようなことはありません。
どの時期が一番大変かは人それぞれかと思いますが「育児に追われてるな~」と感じる時期は、一人っ子の親御さんは一番に抜けます。
また、小学生くらいになれば、少しずつ自立心も育ってきます。一人っ子であれば、兄弟姉妹について考える必要がないので、子どもの実態に応じて仕事を再開することが可能になるでしょう。
仕事や、その他に自分自身が大切にしている活動がある場合、一人っ子の方がそれについて没頭できますね。
子どもに対して存分に愛情を注げられる
兄弟姉妹がいない分、時間的にゆとりがあるため、一人の子どもに対して存分に愛情を注ぐことができ、親と子で親密な関係性を築くことができます。
特に親は、子どもの些細な変化に敏感に気付くことができるなど、子どもの成長や悩み事に細かく注意を払うことができます。
また、子どもとの時間をきちんと取れるのは楽しいことです。小さいときは公園へ、大きくなったら一緒にショッピングを楽しむこともできるでしょう。
「下の子の育児で上の子はほったらかし。」と言う人もいれば、「二人目は楽にやっちゃってるよ~」と言う人もいます。とにかく、兄弟姉妹がいる場合、均等に同じ時間分世話をしたり構ってあげることはできませんよね。その点、一人っ子は子どもに対して愛情を注げられるので良いですね。
一人っ子のメリット~子目線で考えた場合~
自分にお金をかけてもらえる
一人っ子によって、経済的に余裕が生まれることは前述の通りですが、その結果…
・習い事
・旅行
・洋服や趣味など
に対して惜しみなくお金をかけてもらうことができます。(※家庭によります)
私も1人っ子でしたが、習い事は、①塾②ピアノ③水泳④習字⑤そろばんをしていました。
そして、それらはもちろん、今の私の人生に役に立っており、その点親にとても感謝しています。
兄弟姉妹と比較されることがない
兄弟姉妹がいる場合「お兄ちゃんは運動得意なのにあなたはね~」とか「お姉ちゃんは頭がよかったのにね~」などと比較されてしまう場合があります。
その点、一人っ子はそのようなことはないので安心です。
まれに「近所の同い年の○○ちゃんは~なのにね~」ってことはあるかもしれませんが。
このように、兄弟姉妹で比較されることがないので、その点において悩んだり、自己肯定感が低くなることはありません。
家族・親戚一同から可愛がられる
兄弟姉妹がいない場合、子どもは自分だけになるので、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人からとても可愛がられます。特に、祖父祖母は孫に対して色々なプレゼントをしてくれたり、美味しいごちそうをふるまってくれたりすることもあるでしょう。
特に、私の母方では子どもが私だけだったので、おじいちゃん、おばあちゃんからはとても可愛がられましたし、私もおじいちゃん、おばあちゃんが大好きでした。
両親の愛情を独り占めすることができる
一人っ子の場合、親にとって子どもは自分だけなので、すべての愛情を受け取ることができます。
よくできた時には褒めてくれ、いけないことがあったときには叱ってくれ、悩んだ時には相談にのってくれます。どれもこれも、すべて私のため、私に対する100%の愛情なのです。
一人っ子のデメリット~親目線で考えた場合~
孤独感や寂しさ
一人っ子の場合、特に誰か、別に遊び相手などがいない場合は基本的に親になります。しかし、親がいつも子どもと一緒というわけではありません。
そんな時「孤立感を感じさせちゃうな」と思ったり、この現状について「寂しいな」と思うことがあるでしょう。
時間的に余裕があるとはいっても、24時間ずっと付きっ切りというわけでもないし、大人と子どもの遊びにも限界があったりしますよね。
親の期待をもたせてしまう
成績や日々の振る舞いなど、一人っ子は親の期待を一身に背負うことがあります。
親に対して子どもは一人しかいないので、「親がこうなってほしい」と願うものはすべて子どもに向けられます。
結果的にそれらが子どもに対して過剰なプレッシャーになってしまうことがあります。
手軽に他の子どもと関わる場面がない
兄弟姉妹がいる場合、話し相手にも遊び相手にもなり、それが社交的なスキルの育成に繋がりますが、一人っ子の場合、それはありません。
近所の友達や親戚に同年代の子などがいる場合は良いのですが、家族のように日常的にいるわけではありません。
その点、兄弟姉妹がいる子に比べれば、社交的なスキルを身に付ける機会は少ないと言えるでしょう。
一人っ子のデメリット~子目線で考えた場合~
遊び相手がいない
兄弟姉妹がいない場合、遊び相手は基本的に自分の親ということになります。
親がいつでも遊んでくれるわけではないし、大人と子どもの遊びは、同年代の子同士の遊びとは異なります。
また、同年代の別の子が兄弟姉妹と遊んでいるのを見た場合、「いいなぁ」と思い、寂しさを感じることがあるかもしれません。
私は小さいころ社宅に住んでおり、周りの同年代の友達と遊ぶことが楽しみでしたが、次々に皆引っ越ししていき、ついに一人になってしまったという悲しい過去があります。
親の期待を一身に背負ってしまい、プレッシャーを感じてしまう
親にとって子どもは自分しかいません。
勉強、日常の立ち振る舞いについては、親が厳しきれば厳しいほど、そのプレッシャーは高まるでしょう。
「テストの点数低かったら怒られる…」または「テストの点数上げて喜ばしてあげたいな」
と、常に親の期待に応えようとしてしまうことがあるかもしれません。
私の両親はとても厳しかったので、日常での振る舞いや他者への態度、学習についてはプレッシャーを感じていました。
自己中心的な傾向がみられるかもしれない
一人っ子は親からの愛情を独り占めできるメリットがあったり、自分だけの時間がたくさんあったりする半面、人によってはマイペースな特性が強まることがあります。
ご飯を食べるときのスピードや、何かを主張をするときなどに、その特徴が表れることがあるかもしれません。
私の母親は、私が一人っ子で自己中心的な性格になってほしくなかったという考えもあって、とても厳しく育てたという風に聞いています。
番外編
遊び方が上手い?それともバリエーションが少ない?
一人っ子の場合、自分だけで遊ばないといけない場面もあります。その結果、自分だけで楽しめる遊びを考案したり、その時間を楽しくする工夫を凝らしたりするスキルが高まるとが考えられます。
私は、一人で過ごすのが上手だったとよく親に言われます。読書をしたりお絵描きしたり、とにかく一人のときでも大丈夫なように、一人でそのスキルを獲得していったのだと思います。
反対に、兄弟姉妹からの刺激がない分、新しい発見や気付きが少ないので、遊びのバリエーションが兄弟姉妹がいる子に比べて少ないということも考えられるでしょう。
これらについては、その子の性格や環境的な背景もあると思います。
最後に
以上のメリット・デメリットを踏まえた上で、家族の計画を一人っ子にするか、しないかについては夫婦の判断によります。
子育てについては人それぞれ価値観や実態が異なり、正解はなく、適切な選択は変わってきます。
なにより大切なのは夫婦にとって、自分たちの子どもに愛情を注ぐことです。
一人っ子だからといって、兄弟姉妹がいるからといって、何かの理由で自分たちの子どもに愛情が注げられないということはあってはなりません。
これからの子育て、計画については夫婦できちんと話し合い、自分たちにとって最善の選択をしていきましょう。
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